Ribbonはオプションのストラクチャード商品に焦点を当てた資産運用プロトコルです。ETHやWBTCなどのトークンを預けて、自動でカバードコール運用をしてくれたり、USDCを預けて自動でプット売りをしてくれたりします。これに加え、R-EarnやR-Lendといった運用サービスも提供しています。
今回紹介するAevoもRibbonが開発したサービスですが、ストラクチャード商品ではなく、オプションのDEXです。オプションを取り扱うプロトコルがいよいよ自前のオプションDEXを立ち上げるというわけですね。オプションプロトコルは流動性が問題になることが多いため、自前で用意して流動性を改善する目的もあります。TVLが落ち込んできているRibbonにまた人を呼び込むための一手です。
Aevo概要
オプションに馴染みのない人も多いと思いますが、投資家がリスクをコントロールしたり、オプション売却でプレミアムを獲得したりでき、重要な金融デリバティブの一つです。
オプション市場はCEXが主流ですが、Aevoはオンチェーン取引です。独自のロールアップを用いてCEX同様の取引体験を提供しようとしています。Aevoでは、オプションのオーダーブック型取引をすることができ、オーダーの作成や注文のキャンセルにはgas代がかからないようになっています。
2023年4月29日現在、マーケットへのアクセスはRibbonやLyraユーザーに配布されたNFTを持っているユーザーのみが可能となっています。
Aevoの使い方
まずはAevoに入金します。画面左側の「 ContinueOnboarding」からUSDCの入金を行います。右上の「Equity」からでも入金可能です。
入金が完了すると、アカウント残高が反映されます。
オプションの取引画面の概要は次のようになっています。
オプションの期日を選択すると、ストライクプライスごとPut・CallごとにBID/ASKの情報が掲載されています。
上図はETHのオプション取引画面ですので、例えば$1,750のプットオプションはBidが$9でAskが$16です。
注文は画面左側で行います。
オプションの期日とストライクプライス、取引枚数を入力し、Premium Earned(プレミアム収益)やMarginRiquired(必要証拠金)を確認してオーダーを出してください。オーダーはMarket(成行)とLimit(指値)の2種類があります。基本的にはLimitで出した方が無難です。
取引が成立すると、Portfolioの画面から確認することができます。
オーダーブック上にも自分のポジションが掲載されます。
これらの取引はAevoの独自L2チェーン上で行われるためgas代はかかりません。
まとめ
オプションにはポジションの取り方によって様々な戦略があり、価格の上下だけでなく価格変動の大きさによって収益を上げることもできます。
難しい領域ですが、Aevoを触りがてら勉強してみるとトレードに幅を持たせられると思います。