AstarNetworkのDeFiを触ってみよう|Polkadot.jsを使わないやり方

日本発のパブリックブロックチェーンとして話題になっているAstarNetwork(以下、Astar)にもDeFiやNFTプロジェクトが登場し始めています。

Astarのウォレットにgas代の支払いに使用するネイティブトークンであるASTRを入れるためには、本来であれば海外取引所を介してPolkadot.jsというMetaMaskのようなウォレットを使わなければいけません(2022年3月11日現在)。

これは複雑で手間もかかるんですが、Faucet(少額のgas代をくれるサービス)を使えば、MetaMaskだけでいけちゃいます。

gate.ioからAsterNetworkにASTRを入金することもできますが、今回は一番シンプルなFaucet利用のパターンで。

この記事では、Polkadot.jsを使わずにFaucetからASTRをもらってDeFiを触ってみるやり方を紹介します。

本記事は投資を推奨するものではありません。AstarNetworkもそこに乗ってくるDeFiもまだまだ新しく、詐欺やバグがでてくる可能性もあります。失っても大丈夫な金額で試してみてください。

サマリ

  1. AstarをMetaMaskに追加する。
  2. Faucetで少額のASTRをもらう。
  3. Bridgeを使ってETHをAstarに送る。
  4. AstarのDEXでETHをASTRに換えてgas代を確保する。
  5. AstarのDeFiを使ってみる。

AstarNetworkをMetaMaskに追加する

まずはネットワークを切り替えるために、AstarをMetaMaskに追加します。

https://portal.astar.network/

Astarのポータルサイトにアクセスすると、MetaMaskのポップアップがでてくるので、「ネットワークの切り替え」をクリックしてください。

Faucetで少額のASTRをもらう

ネットワークによっては、ユーザーを増やすために少額のgas代がもらえるサービス(Faucet)が用意されている場合があります。

Astarでもポータルサイトから少額のASTRをもらうことができます。tx数回〜数十回でなくなってしまうため、もらった後はASTRを使ってETHとASTRをswapして今後のgas代を確保しておきます。

ポータルサイトにアクセスして、「Faucet」をクリック。しばらく待つとウォレットに少額のASTRが振り込まれます。

Bridgeを使ってETHをAstarに送る

ポータルサイトにはEthereumとAstarのBridge(チェーンを跨いでトークンを送金してくれるサービス)が用意されています。

DeFiで運用したい資金や、gas代としてASTRに換えるためのトークンを送ります。メジャーなトークンペアでないと、Astarで流動性がないので、ここではETHを送ります。ETHそのものは送れないので、事前にWETHに変換しておいてください。

https://portal.astar.network/#/bridge/evm

Bridgeにアクセスすると、Ethereumネットワークへの切り替えを促されますので、その通りに切り替えてください。EthereumからAstarに送金するので、トランザクションはEthereum側で発行するためです。

Astarに送りたい枚数を入力し、Approveした後にトランザクションを通してください。しばらく待ては、Astarに着金します。

DEXでETHをASTRにswapする

ETHとASTRのswapの流動性のあるDEX(取引所)は限られています。おすすめなのは、ArthSwapです。

https://app.arthswap.org/#/swap

WETHからASTRに変換して、gas代を確保してください。swap1回のgas代が0.0001~0.003ASTRとかなので、0.1ASTRも確保しておけば十分です。

AstarのDeFiを触ってみる

レンディングプロトコルStarlay

ここから先は、EthereumのDeFiを触るのと基本的には同じです。まだ、流動性が少なかったり、コントラクトが十分に検証されていない可能性があるのでその点には注意が必要です。

今回はレンディングプロトコルであるStarlayにお金を預けつつ、gas代が安いということで同じトークンの貸し借りを繰り返してレバレッジをかけてみました。

預けたいトークンを選び、Depositします。StarlayではボーナスとしてLAYが配布される予定となっているため、高いAPRが表示されています。(3月14日時点ではトークン未リリースのため、APR計算に用いるLAYの価格は想定価格のようです。)

同じトークンを借りて、さらに預けることで純利回り(配布されるトークンを含めた利回り)をあげます。以前紹介した、「Polygonでaaveを使って借金してみよう」と同じようなやり方です。

gas代が安いため、気軽にトランザクションを何回も通すことができます。

ArthSwapで流動性提供

ArthSwapはUniswapV2型のDEXですので、流動性提供をすることができます。

https://app.arthswap.org/

流動性提供をすることでArthSwapのトークンであるARSWをファーミングすることができます。(こちらもトークン未リリースのため、APRは想定価格をもとに計算されています。)

Swapで流動性提供をするトークンペアを用意しておき、poolタブから「Add Liquidity」をクリックします。

両方のトークンをApproveした後に「Supply」をクリックしてトランザクションを通せば流動性提供完了です。

Farmタブからファーミングの状況を確認することができます。

まとめ

日本発のパブリックチェーンであるAstarの使い方を紹介しました。Faucetを使えば、polkadot.jsを使わずにAstarのDeFiに触れることができます。

AstarはパブリックチェーンなのでAstar上にあるプロジェクトだからといって、Astar公認の安全なプロジェクトというわけではありません。Ethereum上に詐欺プロジェクトがあるのと同じです。リスクをよく理解した上で使ってみたい方は、チャレンジしてみてくださいね!

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