BendDAO|ブルーチップNFTのレンディングプロトコル

BendDAOはBluechipNFTを担保にすることができるレンディングプラットフォームです。BluechipNFTとは、優良銘柄のNFTのことで、BAYC、Doodle、CloneX、AzukiなどがBendDAOでは対象となっています。

BendDAOはレンディングプラットフォームですが、NFTの売買も絡めてできることは意外とたくさんあり、ローンを組んでBluechipのNFTを購入することもできます。

この記事では、BendDAOの仕組みを紹介していきます。

借入可能額や清算条件などは本記事作成時から変更されている場合があります。利用する場合には事前によくご確認いただくようお願いします。

BendDAO概要

BendDAOはBluechipNFTをターゲットとし、流動性を上げることを目的としたサービスです。流動性を上げるために、以下のようなサービスを提供しています。

  • NFT担保ローン:BluechipNFTを担保にETHを借りることができる
  • NFT担保リスティング:担保にしたNFTをマーケットに並べながらETHを借りることもでき、売れたら借りているETHの返却に充てる
  • NFT購入ローン:頭金を入金してローンを組んでNFTを購入することができる

取引手数料は2%となっており、OpenSeaの2.5%よりも若干安くなっています。

それでは、それぞれのサービスを順番に説明していきます。

NFT担保ローン

NFT担保ローンでは、保有しているBluechipNFTを担保にETHを借りることができます。NFTの評価額はOpenSeaやLooksRareなどのマーケットプレイスのフロアプライスの時間加重平均価格(TWAP)で計算されます。

借りることのできる上限は、BAYCとCryptoPunksが評価額の40%、その他が30%です。

NFTを担保にするとNFTはコントラクトに送られ、代わりに取引もトランスファーも不可であるBoundNFTを受け取ります。

BendDAOの特徴として、BoundNFTを持っていればNFTホルダー向けのエアドロップも受け取ることができます。BendDAOのFlashClaimという機能を使います。

同トランザクション内で、一時的に担保に預けていたNFTを受け取り、エアドロをClaimし、その後担保に戻すという仕組みです。

NFT担保リスティング

NFT担保リスティングは、NFTを出品した後に出品中のNFTを担保にETHを借りることのできる機能です。

借りることのできる金額は、上述のNFT担保ローンと同じです。

リスティングしたNFTが売れると、取引手数料やロイヤリティ、ローンの利息を支払い、残った金額を受け取ります。

売れ残っている場合には利息が徐々に増えていくのでご注意ください。

NFT購入ローン

NFT購入ローンは、住宅ローンや車のローンなどと同じようにお金を借りてNFTを購入する仕組みです。借りたお金の支払いが完了すると、自分のモノとなります。

NFTの購入トランザクションの中身は次のようになっています。

  1. 頭金となるETHを送る
  2. 不足分をaaveのフラッシュローンから借りる
  3. NFTを購入する
  4. NFTを担保に入れてETHを借りる
  5. aaveから借りたフラッシュローンを返却する
  6. BoundNFTを受け取る

購入ローンのトランザクション後には、手元にはBoundNFTが届きます。利息を含め、ローンを支払い終わるとNFTを手に入れることができます。

NFTを担保にETHを借りている状態なので、放置して利息がかさみ清算されないよう、忘れずにローンの支払いをしてください。

ETHを貸し出す

BendDAOでは、貸し出すためのETHを提供することができます。NFTを担保にETHを借りている人からの利息と、BendDAOのガバナンストークンであるBENDをリワードとして受け取ることができます。

ただし、ETHが借りられていくと引き出すことができなくなる可能性もあります。提供されているETHの利用率に応じて利率が上がっていく仕組みにになっていますが、NFT価格の下落が急激になるとローンが返却されず、プールのETHが枯渇するリスクがあります。

BendDAOの清算の仕組み

BendDAOではNFTを担保にETHを借りているわけですから、担保の評価額が下がってくると他のレンディングサービスと同様、清算される仕組みがあります。

まず前提として、BendDAOでのNFTの評価額はETH建で行われているため、ETH/USDの価格が下がったからといって清算されるわけではありません。NFTマーケットプレイスでのフロアプライスの低下が清算の要因となります。

清算のトリガーは、NFTの評価額と借入額から計算されるヘルスファクターに基づいて行われます。

ヘルスファクター = (フロアプライス * 清算の閾値) / 利息を含めた負債

ヘルスファクターが1を下回ると、NFTが24時間のオークションにかけられます。借入をしている人は24時間以内にローンを返済して清算を回避することができます。

実際にオークションにかけられているNFTはメニューの「Auctions」→「Available to Auctions」から確認することができます。オークションにかけられそうなヘルスファクターが1に近いNFTは同じメニューの「Health Factor Alart List」から確認可能です。

オークションにかけられているNFTは市場価格よりも安く調達できる可能性もありますが、暴落している状態なので状況をよく確認する必要があります。

自分がNFTを担保にETHを借入していて、オークションが始まってしまった場合、NFTを取り戻したいのであれば24時間以内にローンを返済してください。

まとめ

NFTのレンディングプラットフォームであるBendDAOについて紹介しました。NFTのフラッシュローンやaaveのフラッシュローンなどをうまく組み合わせたサービスを提供している、とても特徴的なプラットフォームです。

BluechipNFTを使って運用を検討する場合には、利用も視野に入ってくると思います。清算の仕組みなどを理解した上で使ってみてはいかがでしょうか。

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