BracketXは、オプションプロトコルであるBracekt上に構築されたサービスであり、ブルコールスプレッド・ベアプットスプレッドのポジションを簡単に持つことができます。
ブルコールスプレッド:期限が同じでストライクプライスの異なるコールオプションを両建てし、ロングコールの利益の上限を限定する代わりにコストを下げる戦略。低い方のストライクプライスを超えていくに従って利益が生じ、高い方のストライクプライス以上では利益が横ばいになる。
ベアプットスプレッド:期限が同じでストライクプライスの異なるプットオプションを両建てし、プットロングの利益の上限を限定する代わりにコストを下げる戦略。高い方のストライクプライスから下がっていくに従って利益が生じ、低い方のストライクプライス以下では利益が横ばいとなる。
オプションが絡んでくるとわかりにくいのですが、要するに期限と価格帯を決めてレバレッジロング・ショートのエクスポージャーを取得できるサービスです。
BracketXで取引するのはBracketという金融商品です。先物のような証拠金取引ではなく、期限と価格帯があらかじめ決められたオプションのポジションそのものを購入するイメージです。基本はオプションなので、インザマネーの状態で権利を執行するか期限を迎えることで利益を上げることができます。
実際に使いながら説明をしていきたいと思います。
Bracketを購入する

BuyメニューからBracketを購入することができます。
BracketはLONGとSHORTに分かれており、LONGは価格が上昇した時に、SHORTは価格が下落した時に利益が出ます。

Bracketの数値を見るポイントは「Multiplier」「Term」「Claimable range」の3点です。
- Multiplier:利益の最大倍率
- Term:オプションの期限。期限内に権利行使するか、期限を迎えた時に自動行使される
- Claimable range:価格と利益倍率のレンジ
上の図では、7日以内にBTCの価格が21,255ドル以上になって権利行使をすれば利益が出ます。利益は21,255ドルから23,192ドルまで増加していき、23,192ドル以上では横ばいになります。その時の利益倍率がMultiplierで示されている10倍となります。
反対に期限内にBTCの価格が上記価格帯に入らなかったり、価格レンジ外の状態で期限を迎えた場合にはBracketの価値はゼロになり、利益は得られません。

Bracketを選んだ後はこちらの画面になります。購入金額を入力し、「BUY NOW」をクリックしてトランザクションを通します。

Bracketを買うと、NFTが発行されます(早期購入者限定版)。OpenSeaで確認することができます。

購入したBracketの詳細は、MyBracketsから確認することができます。価格レンジに入っていれば、権利行使をして利益を請求することができます。
Fundに資金を入れる

Fundメニューからは、BracketXに資金を入れることができます。資金を入れた後は、どのBracketにどんな条件で資金を入れるのかを指定して運用することができます。

オファーを出すポジションとオファーのパーセンテージを入力します。後は、「UPDATE OFFERS」をクリックしてトランザクションを通せば完了です。
オファーが通った後は、Bracketを購入した時と同様に、MyBracketsから確認することができます。
まとめ
オプションプロトコルを活用したサービスBracketXについて紹介しました。
オプションの理解はなかなか難しいですが、Bracketを買うだけで簡単にオプションを使ったポジションを取ることができます。Bracket購入代金以上の損をすることもないので、リスク管理がしやすいというメリットもあります。
初期ユーザーは記念NFTももらえるので、気になった方は使ってみてはいかがでしょうか。