【CharmFinance】UniswapV3向け自動流動性提供サービス(Automated liquidity manager)を使って運用してみよう

UniswapV3は、集中流動性という仕組みが導入されており、単純に50:50で流動性提供をすればよかったV2と比べてかなり複雑になっています。

この記事では、そんなV3に自動で流動性提供をしてくれる「Automated Liquidity Manager(ALM)」を紹介していきます。(ALMはVaultと呼ばれることもあります。)

サービス利用手数料を支払ってALMを使えば、複雑なV3でも管理の手間やgas代に困ることなく流動性提供することができます。

Automated Liquidity Managerを使うメリット

  • gas代を節約して運用できる
  • レンジ管理の手間が不要になる
  • 自動複利機能を使って運用できる

gas代を節約して運用できる

V3では価格のレンジを指定して流動性を提供するのですが、レンジを外れてしまうと流動性提供の報酬としての取引手数料を受け取ることができなくなってしまいます。

そこで、自分で運用する場合には、流動性を一度引き出して、レンジ内に入るように再度流動性提供をしなければいけません。当然、操作一つ一つに安くないgas代がかかりますから、頻繁にレンジを変更するほど運用のパフォーマンスは落ちてしまいます。

ALMでは、預かっている資産のレンジをまとめて変更しますから、個人がちまちまレンジ変更をするよりも大幅にgas代を節約します。gas代は扱う資産の大きさには関係ありませんから、一度にまとめて処理するほど効率が良くなります。

レンジ管理の手間が不要になる

指定するレンジに関しても、多くの人はなんとなくで決めてしまうと思います。レンジを変更するルールも、あらかじめ決めている人はほとんどいないでしょう。

レンジを広くすれば、レンジを外れるリスクが減る一方で受け取れる手数料も減ります。反対に、レンジを狭くすれば、レンジを外れるリスクが増し、レンジ内にいる時の手数料は増えます。レンジの設定がリターンに直結するということです。

ALMでは、バックテストなどに基づいてレンジや変更頻度を決めていますから、感覚のみに頼って運用するよりも納得感は得られます。(ルールが非公開のサービスもあります。)

自動複利機能が便利(for Uniswap V3)

V3では、得られた手数料を受け取るためには申請が必要です。そのため、複利の効果を得るためには、一度申請して手数料収入を受け取ってから再投資しなければいけません。

理想的には頻繁に申請→再投資を行なって、複利の効果を最大限受け取っていきたいところですが、実際にそれをやろうとするとgas代ばかりかかってし、リターンを大きく毀損してしまいます。

こちらに関しても複数人の申請と再投資をまとめて行うことでgas代が節約でき、投資の効率を上げることが可能となっています。

Charm Financeを使ってみよう

Charm Financeは、V3ローンチ直後から存在するALMのひとつです。Alpha Vaultという、ALMが提供されています。Alpha Vaultに資金を預けると、自動でUniswapV3で運用してくれます。(現在は受け入れ金額が埋まっているので預けることができません。預けたい方は空きが出るのを待ちましょう。)

空きが出ていれば、預け入れる金額を入力してトランザクションを通すだけです。現在のAlpha Vaultのレンジもチェックしておきましょう。

Alpha Vaultの仕組み

Alpha Vaultは、Base OrderとRebalancing Orderの2階建てのLPを組みます。

  • Base Order:ETH-USDCなどの両面流動性提供。現在価格Xを中心に、X-B〜X+Bのレンジが設定される。
  • Rebalancing Order:トークンペアのうち片方だけの流動性提供。現在価格X-R〜XまたはX~X+Rのレンジが設定される。

ここで登場するのが、両面流動性提供と、片面流動性提供というワード。UniswapV3では、A,Bのトークンペアの現在価格(A/B)がレンジ内にある場合には両面流動性に、現在価格から外側は片方のトークンだけの流動性提供になります。

上の図が両面流動性提供のパターンです。現在価格が設定するレンジの中に入っているので、ETHとUSDCの両方を入れます。そこから価格が上昇していくとUSDCの比率が高まっていき、レンジを外れると全てUSDCになり、手数料収入が得られなくなります。反対に価格が下落していくとETH比率が増えていき、レンジを外れると全てETHになります。Base Orderはこちらのパターン。

Rebalancing OrderはBase Orderのレンジが再設定(リバランス)された時に余ったトークンを預けるものです。例えばUSDCが余った場合には、現在価格から下落方向へのレンジを設定することで、USDCをそのまま使って流動性提供することができます。ETHが余った場合には逆方向ですね。

余ったUSDCの一部をETHに変えて両面流動性提供をすると、取引手数料がかかってしまいますから、それを避けるための仕組みです。預けられている資金を余すことなく使い切ることで、資金効率を最大化する目的もあります。

Alpha VaultはこれらのBase OrderとRebalancing Orderを組み合わせて運用されていきます。

まとめ

Automated Liquidity Managerとして、CharmのAlpha Vaultを紹介しました。UniswapV3の流動性提供でレンジを積極的に変えながら運用することはかなり大変ですし、gas代でリターンがどんどん吸われていきます。

UniswapV3のAMLはどんどん増えてきています。他のAMLとの比較をしたい方はvividotさんの記事「Uniswap V3 LP Vault (Automated Manager) 完全攻略」がオススメです。併せて読んでみてください。

*何度も言いますが投資助言ではありません投資は自己責任で。

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