ConvexFinanceでCurveのLPトークンを運用してみよう

ConvexはCurveのLPトークンを運用するイールドアグリゲーターです。

イールドアグリゲーターとは、ユーザーがトークンを預けた代わりに受け取る債権トークンやLPトークンをさらに預かり、まとめて運用するサービスのこと。

まとめて運用することでgasコストの無駄を省いたり、そのサービスの独自トークンを配布することによる利回りの上乗せがあったりします。Yearnもイールドアグリゲーターの一種です。

難解なCurveの上にさらにピンとこないConvexですが、できるだけわかりやすく紹介していきたいと思います。

事前に「中学生でもわかるCurve Finance解説」を読んでいただけると、理解しやすくなります。

今回は似たようなトークンの名前がたくさん出てきて混乱すると思いますので、最初に登場人物を紹介しておきます。

  • CRV:Curveのトークン。CurveでLPトークンを預けるともらえる。
  • CVX:Convexのトークン。CurveのLPトークンをConvexで預けるともらえる。
  • veCRV:CRVをロックした時にもらえるトークン。ロック期間が長いほどたくさんもらえる。
  • 3CRV:Curveで3poolに預けた時にもらえるLPトークン。
  • cvxCRV:ConvexではCRVをcvxCRVにコンバートしてからステーキングする。3CRVとCRVとCVXがもらえる。

投資助言ではない点、監査を受けているものの、コントラクトバグ・ハッキングリスクがある点にはご留意ください。

Convexでできること

  • CRVをcvxCRVにコンバートしてステーキングし、CRV, 3CRV, CVXをもらう。
  • CurveのLPトークンをステーキングし、CRV, CVXなどをもらう。
  • CVXをステーキングし、cvxCRVをもらう。
  • CVXを16週間ロックし、cvxCRVと投票権をもらう。

Convexでは、Curveで使われているCRVやCurveでステーブルコインなどを預けた代わりにもらえるLPトークンを使って運用することができます。

最大の特徴は、CurveのLPトークン運用において、自分がveCRVを持っていなくてもCRVブーストされた状態で運用できることです。

CRVブーストのおさらい

CRVブーストとは、CurveでCRVをロックして受け取るveCRVの保有量に応じて、LPトークンをステーキングした時に受け取るCRVの量が増える仕組みです。

自分がveCRVを持っていなくても、Convexが代わりに持っているので、ConvexにCurveのLPトークンをステーキングすることでCRVブーストのかかった状態で運用することができます。

それでは、実際にConvexでできることを詳しくみていきましょう。

cvxCRVのステーキング

Convexでは、CRVをcvxCRVにコンバートしてステーキングすることができます。CRVを保有した状態で、Approve→Convert &Stakeとトランザクションを通します。

通常であれば、CRVはCurveでロックしてveCRVにしてLPステーキングのブーストに使います。ここをConvexに代行してもらうことによって、通常の報酬に加えてCVXがもらえるという仕組みです。

こちらがcvx CRVの報酬画面です。CRV, 3CRV, CVXがもらえることが分かります。

Curve LPトークンのステーキング

Curveでステーブルコイン等を預けた代わりに受け取るLPトークンを、CureveではなくConvexにステーキングします。

ステーキングしたいLPトークンを選びます。LPトークンを保有していない場合には、Curveの該当プールへのリンクをクリックして、LPトークンを用意してきます。

預け入れる枚数を入力し「Deposit」をクリックします。「Deposit & Stake ingauge」をクリックすると、LPトークンがCurveに預けれられてしまうのでご注意ください。

トランザクションが通るとLPトークンが発行され、先程のConvexのページでApprove→Deposit &Stakeがクリックできるようになります。

今回の図では、min poolに預けているので、minCRVというLPトークンが発行されて、ConvexにminCRVをステーキングするという流れになります。

Convexの上部メニュー「Claim」から、ステーキングの状況を確認できます。min poolは上図のようにCRVとCVXに加えて、SPELLが報酬としてもらえます。基本はCRVとCVXです。

CVXのステーキング

CVXはステーキングと16週間のロックという選択肢があります。ステーキングでは、cvxCRVを報酬として受け取ることができます。

UniswapやSushiswapでCVXを調達してきてステーキングしてもいいですし、LPトークンの報酬としてもらったCVXをステーキングすることもできます。

複数運用している場合には、Claimページの「Claim All & Stake」のトグルをONにして、Approve→Approve→Claim All & Convert CRV & Stake CVXをクリックすると、Claimからステーキングまでをまとめてやってくれます。CVXだけ、CRVだけという選択もできます。

CVXのロック

CVXは16週間ロックすることも可能です。

https://www.convexfinance.com/lock-cvx

ロックを選択した場合、ガバナンスの投票権を得ることができます。投票権は自分でガバナンスページに行って投票してもいいですし、他のアカウントに委任することもできます。

ガバナンス参加に対するインセンティブが発生する場合もあるので、16週間ロックされてもいいのであれば選択肢に入ってきます。

まとめ

CurveのLPトークンやCRVを使って運用するConvexについて紹介しました。

資金をまとめて運用することによって、ユーザーがCRVをロックしていなくてもブーストされた状態で運用できてしまうってすごいですよね。

Convex自身もロックするためのCRVを持たなければいけませんから、それを含めてConvex内のインセンティブ設計がされています。

まさにDeFiレゴという感じです!

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