GNDプロトコルは、アルゴステーブル、流動性ファーミングを組み合わせたリアルイールド系のArbitrum上のプロトコルです。アルゴステーブルとしては、GMX系プロトコルのgDAIとgmdUSDCに裏付けされたgmUSDを発行・償還し、流動性ファーミングはUniswapV3のLPを使っています。
ローンチされてからTVLを伸ばし、6月19日時点でTVL$30M、手数料収入が$93万を超えています。
この記事では、GNDプロトコルでできることや仕組みついて紹介していきます。本記事はプロトコルの紹介を目的としており、投資助言ではありません。
gmUSD
GNDプロトコルはgDAIとgmdUSDCを裏付けとして、gmUSDを発行・償還しています。他のアルゴステーブルコインとは異なり、ユーザーではなくプロトコルが発行・償還を行います。価格のペグもアービトラージによってプロトコルが調整しているので、アービトラージで発生する収益が確実にプロトコルに入っていきます。
gmUSDの裏付けとなっているgDAIおよびgmdUSDCは、プロトコルの手数料が利回りの源泉となっている、いわゆるリアルイールド系のトークンです。そのため、gmUSDもリアルイールド系のトークンであり、そのAPRは15~20%になると想定されています。
GND Farm
GNDはUniswapV3への流動性提供も行っています。GNDユーザーはLPをステーキングすることでGNDやxGNDを報酬としてもらうことができます。
上述したgmUSDのファームもあり、ベースとなるgmUSDの利回りに加えて、GNDおよびxGNDを獲得することができます。
xGND
xGNDはプロトコルの報酬として支払われるトークンで、一定期間ロックすることでGNDに変換することができるトークンです。これについては、「Vest & Lock」で後述します。
xGNDをロックせずにStakeすることでプロトコル収益の20%の配分を受けることができます。またRP(リワードポイント)も獲得でき、ベース利回りが向上します。RPはステーク期間が長くなるほど増えていきますが、ステークを解除すると全てのRPが失われるので注意が必要です。
Vest&Lock
xGNDは、「Vest&Lock」のタブから、GNDに変換することができます。
20日のVestingで0.5GND、200日のVestingで1GNDに戻すことができます。すぐにGNDに変換したい場合には、OTCで1xGND = 0.4GNDと変換可能です。Vestingは途中でキャンセルできないので、期間を間違えないように気をつけてください。
反対に、GNDをロックすることでxGNDに変換することもできます。上述の通り、GNDからxGNDに変換してもすぐにGNDに戻すことはできないので注意してください。
まとめ
GNDではアルゴステーブルgmUSDを中心とした様々な投資戦略が用意されています。
- 単純にgmUSDを保有する
- gmUSDとgDAIやgmdUSDCとLPを組んでファーミング
- GNDを購入→xGNDに変換→Stakeしてプロトコル収益の配分をうける
GMD系エコシステムの広がりを感じるプロトコルです。利回りの源泉を意識すると面白いですね。