JonesDAO｜GLPのレバレッジ運用ができるプロトコル - DeFiPocket

公式サイト：https://www.jonesdao.io/
ドキュメント：https://docs.jonesdao.io/jones-dao/
twitter：https://twitter.com/JonesDAO_io

GMXとGLPについて簡単におさらい

分散型先物取引プロトコルGMXでは、流動性提供者が受け取るGLPというLPトークンがあります。GLPはGMXのインデックストークンであり、ETHやWBTC、USDCなどの複数のトークンで構成されています。GLPを持つことで、マーケットメイクやスワップ、レバレッジ取り引き手数料からの収益を受け取ることができます。

最近になって、このGLPを用いた運用をするプロトコルが登場してきており、TVLを急激に伸ばしています。

運用方法は「①GLPのレバレッジを行うタイプ」と「②デルタニュートラルを行うタイプ」の2つが主流です。デルタニュートラルとは、保有ポジションと同量をショートして価格変動（デルタ）をゼロ（ニュートラル）に近づけるもの。今回紹介するJonesDAOはレバレッジタイプです。

JonesDAO概要

JonesDAOは所定のトークンを預けるだけで、GLP関連の運用やオプションを使った運用ができるイールドストラテジープロトコルです。

戦略としては、オプションでヘッジをしながらBullまたはBearに賭けるMetavaultや、今回紹介するGLP関連の運用をする「Leveraged Delta GLP Vault」「Gamma Neutral USDC Vault」があります。

今回の記事では、GLP関連の二つについて解説していきます。

Leveraged Delta GLP Vault

Leveraged Delta GLP Vault（以下、GLP Vault）はGLPまたはGLPを構成するトークンをVaultに預けることで、自動的にレバレッジをかけて運用してくれます。

基本的な利回りの源泉はGLPですが、レバレッジがかかることでGLPを保有するよりも高い利回りを得ることができます。

レバレッジをかけるための原資は、JonesDAOにあるGamma Neutral USDC Vault（以下、USDC Vault）のUSDCを使います。借りてきたUSDCでGLPにレバレッジをかけていくというわけです。この仕組みはスマートコントラクトで制御されており、GLP Vaultに預けると自動的に行われます。

GLP Vaultに預けるとレシートトークンのjGLPが発行されます。jGLPを償還して出金するためには3%程度のRetention Incentivesという手数料が発生します。これは投資信託の信託財産留保のようなもので、他のステーカーに配布されます。

Gamma Neutral USDC Vault

USDC Vaultは、GLP Vaultに貸し出すUSDCを確保するためのVaultとも言えます。GLP Vaultよりは比較的安定的な戦略となっており、USDCを預けるとGLP Vaultでレバレッジをかけるために借りられていきます。USDC Vaultは、GLP Vaultの利回りの一部が還元される仕組みになっており、これによりUSDCを単純に預けるよりも高い利回りを実現しています。

預けたUSDCが引き出せるのは、申請してから24時間後になるので注意してください。またUSDCの出金時にもRetention Incentivesがかかります。こちらは0.97%です。

出金時のUSDCは、GLP Vaultへ貸し出していない部分から返却されます。出金が足りない場合にはGLPを償還して返済に充てられます。この返済がスムーズにいくかどうかが懸念点となります。

GLP Vaultの使い方

Leveraged Delta GLP Vaultをクリックし、入金するトークンと枚数を選択して預け入れるだけです。GLPの仕組みとして、構成するトークンのバランスを崩す方向への入金には手数料が高くなります。枚数入力欄の下に「GMX Deposit incentive: 」という数値があるので確認してから入金しましょう。Vault filledが100%近くになっていると入金できないので、空きが出るのを待つ必要があります。

入金が完了すると、jGLPを受け取ります。CamelotでこれとUSDCでLPを組んでさらに運用することもできますが、今回は割愛します。