LensProtocol|WEB3のソーシャルメディアプラットフォーム

LensProtocolはDeFiのレンディングプロトコルであるAaveが開発したソーシャルメディアプラットフォームです。PolygonMainnetにローンチされており、LensProtocolを利用したモバイルアプリも登場してきています。

LensProtocolでは、twitterやFaceBookなどの中央集権的なSNSとは異なり、自分自身がコンテンツの所有者となり、コミュニティーとつながりを持っていくことができるというコンセプトで設計されています。

この記事では、LensProtocolの概要と実際に動き出しているSNSを紹介していきます。

LensProtocol概要

LensProtocolは主に次のような機能を持ちます。

  • Profile
  • Publication
    • Comment
    • Mirror
  • Collect
  • Follow
  • Built-in Governance

Profile

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LensProtocolにはプロフィールNFTがあります。これはいわゆるPFP(ProfilePicture)のNFTではなく、LensProtocol内での投稿やMirror、コメントなどの履歴が含まれるソーシャルグラフの象徴のようなものです。

LensProtocol上のサービスにログインするためには、このプロフィールNFTが必要になるケースがあります。2022年10月20日の時点では、5月5日までにLensProtocolに登録していた人だけがNFTをClaimすることができます。持っていない方はOpenLetterに登録して待ちましょう。

Publication

PublicationはLensProtocolに投稿されるコンテンツ、コメント、ミラーリングの総称です。PublicationはユーザーのプロフィールNFTに直接投稿されます。Publicationにはコレクトモジュールとリファレンスモジュールの2つの機能がついています。コレクトモジュールを使うと、他の人のPublicationからNFTを作成して集めることができます。リファレンスモジュールはPublicationを参照するための機能で、コメントやミラーリングに使います。

CommentとMirror

CommentはPublicationに対するコメント機能です。コメント自体もPublicationなので、同様にプロファイルNFTに残ります。投稿との違いは、他のPublicationとのつながりがある点です。この繋がりによって、コメントのトランザクションは、参照先のPublicationによって制御されます。

MirrorはTwitterのリツイートのようなもの。こちらも先ほど紹介したリファレンスモジュールを利用しており、コメントと同様にMirror元のPublicationによって制御されます。

Collect

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LensProtocolの中でも特に面白い機能がCollectです。クリエイターはPublicationにコレクトモジュールを設定することができます。フォロワーはその機能を使って、コンテンツを購入することができ、クリエイターはコンテンツを収益化することができます。

コレクトモジュールの設定では、コレクトを一定時間限定で解放したり、特定の数のみを許可するなどのオプションをつけることができます。

Follow

LensProtocolにおいて、ユーザーをフォローするとフォローNFTが与えられます。このフォローNFTはプロフィールNFTに接続でき、フォローNFTの発行条件を制御することができます。

例えばクリエイターやインフルエンサーのフォローNFTを受け取るために5MATIC支払うなどの設定も可能です。

また、NFTということもあり、フォローNFTにはIDが割り当てられます。初期メンバー特典やフォローNFTを利用したコミュニティガバナンスみたいなこともできるわけです。

Built-in Governance

フォローNFTには、以下のガバナンスシステムが組み込まれています。

  • 権限委任(デリゲート)
  • メタトランザクションによる権限委任
  • 特定ブロックでの投票力を取得する機能
  • 特定ブロックでの委任された投票力を取得する機能

これらの機能を使って、DAOを構築することができるようです。このあたりまでくると、単純にweb2のSNSが分散化されたわけじゃないということが伝わってきたかなと思います。

LensProtocol上のソーシャルメディア

Lenster

https://lenster.xyz/

Lensterはベータ版として既に稼働中です。音楽やアートのコンテンツもちらほら投稿されていっています。

ORB

https://orb.ac/

ORBはWEB3の専門家とのネットワーキングSNSです。アプリをダウンロードすることができますが、waitlist中です。使ってみたい方は登録しておきましょう。

LENSFRENS

LENSFRENSはLensProtocol製のSNSです。上のスクショの通り、LensProtocolのフォロワーは2万人を超えています。LensのNFTがClaimできるようになったらまず登録しておきたいSNSですね。

まとめ

分散型ソーシャルメディアであるLensProtocolを紹介しました。NFTに多様な機能を盛り込み、web2 SNSにおけるさまざまな情報を自分のプロフィールNFTに内包して所有することができます。ガバナンスの機能も持っていて、なんちゃってweb3 SNSとは別物だなという印象です。

気になった方は、OpenLetterに登録して待ちましょう!

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