NFT×DeFiを考えてみた

どうもminicooheiです。NFTものすごい勢いでは流行していますね。

このDeFiPocketでこの記事を書くことが正しいのかわからないのですが、書いてみたくなったので記事を書きます。難解というか妄想にも近いので、興味ない人はスルーしてください笑


そもそもDeFiが成立するには何が必要なのか?

DeFiPocketでも何度か触れてきていますが、DeFiというものは信託なしの金融であり、以下の3つが要件少なくとも自分は必要だと考えています。

  • パーミッションレスで自律的な交換プロトコル
  • 分散的で操作がしづらいプライスフィード(オラクル)
  • くじらにとって十分な経済的インセンティブ

簡単に言ってしまえば、Uniswapがなければそもそも獲得したトークンや発行されているガバナンストークンを交換することがかなわないのでオレオレトークンが価値を持ちづらいです。(自律的に交換レートが決まり、交換できないと買い手を探さないといけず非常に手間で合理的でない)

プライスフィードがなければ信託なし(オーバーコラテラルなし)の金融ですから当然担保を設定することすら叶いません。そういう意味でプライスをセキュリティ高く取得してくることはとても大事です。

最後に、Compがまさにそのきっかけだったと認識していますが、くじらにとって経済的インセンティブが十分に大きい必要があるというところだと思います。

なぜならば、現時点のEthreumは高級ネットワークですから、小さい金額はガス代負けするので、くじらにとって経済的インセンティブなければ流行り得ないためです。(少額でガス代勝ちすることはあるかもですが。。。)

現状のNFTは?

現状のNFTをもしDeFiで使おうと考えてみると、

  • 自律的な交換レートー> NFTXやNFT20のようなインデックスを用いない限りオークションしかない
  • プライスフィードー>期間内に取り消せないオファーがある場合以外は取得できない(インデックスではフィードとして不正に使われる)
  • 経済的インセンティブは単品故、薄い

という状況だと思います。

もう少し説明すると、自律的な交換レートは、唯一の物品を扱うとすると、現実的な方式としてはオークションしかありません。

つまり、所有者がすぐ処分したいと考えたさい、競売にかけないといけない状態になりますし、参加者が集まらなければゴミ一直線になります。

これは資産性を謳う以上、所有者にとっての顕在しているリスクです。 

NFT×DeFiを成立させるには

  • NFTにおける自律的な交換レートが設定できる(売りたいときすぐ売れる)
  • NFTにおけるプライスフィードを適切に取得できる


が必要だり、さらに単品でも十分な経済的インセンティブがないといけません。

いくつか妄想- NFT×DeFiが成立するとしたら?

シナリオ1:インデックス系のプロトコルが流行する

一番まっすぐなアプローチかなと感じます。

まさに現状のNFTXやNRC20のような質屋的なプロトコルですね。

特定のNFTに関してフロアプライス(最低限交換できるレート)をUniswapを使いながら作ることで、自律的なレードでのいつでも即時の清算(というか売却)を可能にします。(金ドル本位性と近い概念ですね)

流動性プールが一定ある場合は、それらのプールを背景として、たとえNFTXやNFT20に拠出されていなかったとしても、該当のNFTはそれらのFTを裏付けとすることができます。

そうなると、事実上FTの引換券としてレンディングプロトコルに預け入れて金利を受け取ることができるようになる可能性はあります。(とはいえ、CreamFinanceくらいしか担保入れしてくれなさそうです)

シナリオ2:期間固定デポジットオファーのような仕組みが流行する

OpenSeaでのオファー機能などが発展し、特定の期間はオファーを取り消せなくなるような一種のデポジットのような機能が整備されたとします(逆にこれがないとプライスフィードは取得できないから難しそうだけど)

そうするとそれは事実上のプライスフィードが固定された第三者からの担保差し入れと変わらないので、清算要件として使えるようということがあります。

こうなると面白いですよね。他人の金で運用できる。そんな面白い仕組みの出来上がりです。

とはいえ、売れないものにいつまでデポジットすることがあるのか?ということは疑問もありますが、担保割れしたら品物が手に入ります、もしくは金利をデポジット者と所有者で折半しても良いかもしれません。

シナリオ3:リワードを受け取るために、自分でデポジットする

また、似たようなアプローチで、自分でNFTにデポジットするということが考えれます。

なんというかDeFiを別で運用したほうが基本的にガス代がやすくなるはずですから、ある種のプールトゥギャザー的における参加券のような形になるかもしれません。(実際自分で運用したほうがいいけどゲーム性を楽しんでる的な)

また、その場合でもあえてNFTに預ける必要性が作れるかというのは問いですね。そのNFTのメタデータが更新されるなどの要素がない限りは、コントラクトにデポジットしたほうがガス代的には安くなるので、厳しいのではないかなと考えます。

この点、ゲームなどは相性がよさそうですね。課金なしのゲームとか、資産で育成するゲームとか。

シナリオ4:予測市場がNFTの価格を予測してそれがプライスフィードとして利用できる

これは今の所全く見えていないのですが、予測市場が十分に機能した場合はこういうこともありえるかも。というくらいの妄想です。

大多数の人がそれの価格が100$だと予想した場合に100$(CF考えると$50とかになりそうだけど)の担保たりうるというのは可能性としてはあると思います。

不正し放題感もあるけど。。このあたりオプションやリベース系のアルゴマネーで成立する未来はあるのでしょうか。。

まとめ

シナリオ1についてはクジラのことを考えても、単なるFTと変わりませんから、実際一番成立する可能性が高いと思います。

事業者やNFT発行者としては、NFTの価値を高める努力だけしてあとはIndexトークンを発行するというシンプルな形ですね。

この場合、現状のNFT20やNFTXの仕様はコントラクト単位でNotリストを作るなどをして運用する形になるので、NFT発行時にある程度インデックスまで見越して発行したほうが良いと思います。(レアリティなど)

シナリオ2については実現したら、めちゃ面白いなと思う反面、一定期間デポジットして買いオファーを出すメリットがないといけません。

このあたりをオープンシーのGovトークンとかが担い始めると、ある意味CompoundのCompのように大量の買いオファー(デポジット)がなされ、NFT×DeFiが流行るかもしれません。

シナリオ3については、ある意味デポジットした金券として扱うという仕組みですね。これはバーンさせることでNFTの価値を保ちやすくはなるかと思いますがなかなかDeFiとして成立させることは難しいのではないかなと思います。

いずれも妄想ですが、NFT×DeFiが流行るという言説をよく見かけて自分な理に整理してみました。いかがだったでしょうか。

ぜひこのあたり議論しましょう笑

tokenPocketはNFTというはよりはDeFiに張っていこうと思っておりますが、面白いことはしたいと思っています。

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