Polygon(旧Matic)でDeFiを始めるやり方

ブロックチェーンゲームやNFTアートマーケットで、gas代の安いイーサリアム のサイドチェーンであるPolygonを採用するケースが増えてきています。

DeFiでもSushiやAaveがPolygon対応しましたね。

gas代が格段に安いので、イーサリアムよりも取れる戦略に幅が出てきます。

この記事では、PolygonでDeFiを始めるための流れを紹介します。

そもそもPolygonってなに?

PolygonはEthereumのセキュリティを利用しながら、gas代高騰やトランザクションスピードの改善を図る サイドチェーン/Layer2(L2)*のプロジェクトです。

L2については、「中学生でもわかるL2」に詳しくまとめてありますので、知らない方は一度読んでみてください。

PolygonではMATICというトークンをgas代として支払います。EthreumにおけるETHと同じです。

初めてPolygonに繋いだときには、Polygon上にはMATICがありませんから、それを準備してあげる必要があります。

何をするにもgas代を支払うためのMATICが必要になりますからね。同じように、運用するためのトークンとして、ETHやDAIも必要です。

つまり、「PolygonでのDeFiの始め方=PolygonにMATICやETHを用意する方法」ということになります。

METAMASKの準備

PolygonはEthereumの互換チェーン(EVMと言います)なので、METAMASKなどのウォレットでネットワークを切り替えることで接続可能です。

今回はMETAMASKを使った方法を紹介します。

やり方は2つありますので、お好きな方でMETAMASKにPolygonのネットワーク設定を追加してください。

自動でPolygonの設定を追加する方法

まずはhttps://chainlist.org/にアクセスしてください。

METAMASKでウォレットを接続して、検索窓に「matic」と入力。

その後、「Add to METAMASK」をクリックして承認すれば完了です。

手動でPolygonの設定を追加する方法

METAMASKを起動し、上部のネットワーク選択画面から「カスタムRPC」をクリックします。

空欄を下記の通りに埋めて、保存します。

  • Network Name: Matic Mainnet
  • New RPC URL: https://rpc-mainnet.matic.network
  • Chain ID: 137
  • Symbol: MATIC
  • Block Explorer URL:https://explorer.matic.network/

PolygonにMATICを送る

Matic Web Walletに接続すれば、gas代用の0.01MATICがもらえたんですが、ユーザー数増加のためか、執筆時点では時点では貰うことができませんでした。

そのためgas代支払いのため、EthreumからPolygonにMATICを送る必要があります。

まずはEthreum側でMATICを用意してください。Uniswapなどでswapできます。日本国内の取引所では取り扱いがないので、ご注意ください。

Uniswapの使い方は、「uniswapを利用してトークンを交換」を参考にしてください。

EthreumからMaticへの送金は、Matic Bridgeを使います。

From側がEthreum、To側がMatic Networkになっていることを確認して、送金したいMATICの数量を入力します。

Transferをクリックして、トランザクションを通せば準備OKです。

Matic側に反映されるまでには数時間かかりますので、しばらく待ちましょう。

Matic側の資産は、Matic Web Walletで確認することができます。

同じ要領で、Matic側で運用したいETHやUSDCを送金すれば、MaticでDeFiをする準備が整います。

Polygonを使う時は取引所への誤送金に注意

これはPolygonに限らず、METAMASKでネットワークを切り替えながら使用するチェーン全体に言えることですが、Polygonから取引所のアドレスに送金してしまうと資産を取り出せなくなる恐れがあります。

まず前提として、取引所からの送金や取引所への入金は、異なるチェーンから行うことができません。

取引所→ウォレット(Matic)のケース

取引所(Ethereum)→ウォレット(Matic)に送ろうとすると、EthereumとMaticのアドレスが同じなので、ウォレット(Ethereum)に届きます。

これはウォレット(Ethereum)から、先程の手順でMaticに送ればいいので助かります。

【危険】ウォレット(Matic)→取引所のケース

これをやってしまうと、資金を失うリスクがあります。

取引所のアドレスは、Maticに対応していませんから、ウォレット(Matic)から送金をしてしまうと、取引所(対応していないMatic)に届くことになります。

取引所によっては、Maticに接続して返金してくれるケースもあるようですが、基本的には資金を失ってしまうと思ってください。

まとめ

PolygonでDeFiを始めるためには、Matic Bridgeを使って、MATICと運用したいトークンを送金すればOKです。ただ、誤送金には注意してくださいね!

Polygonでの快適なDeFiライフを送れるといいですね!

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