MoveToEarnのアプリ「STEPN」でSolanaが使われていますが、Solanaが混み合っているときは取引所からの送金がなかなかできないことがあります。
Portal(ワームホールという名称で認識されている方が多いと思いますので、以下ワームホールと記載します)を使えば、自分のEVMウォレット(EthereumやPolygonなど)からSolanaへトークンを送金することができます。もちろんSolana混雑の影響は受けますが、出金停止とかにはならないのでいつでも使えます。
この記事では、ワームホールを使ってSolanaへ送金するやり方を紹介していきます。
ワームホール(Portal)概要
ワームホールはチェーンを跨いでトークンやNFTを送ることのできるサービスです。
厳密にはワームホールによってラップされたトークンが届きます。そのため、送金先のチェーンで、ラップされたトークンとアンラップされたトークンを交換しなければいけません。トークンによってはラップ-アンラップのトークンペアが用意されていないケースがありますのでご注意ください。
今回はEthereum、BSC、Polygonで対応しているUSDCをPolygonからSolanaに送ってみます。
ワームホールの(Portal)使い方
- METAMASKとPhantomを接続する
- 送金元のチェーンと送金先のチェーンを指定する
- トークンを送る
- Redeemしてラップされたトークンを受け取る
- ラップされたトークンとアンラップされたトークンをDEXで交換する
大まかな流れはこのようになっています。それでは、順番に説明していきます!
https://www.portalbridge.com/#/transfer
まずはMETAMASKとPhantom(Solanaのウォレット)を用意しておいてください。次に、送金元のネットワークに切り替えて、METAMASKを接続します。
Phantomを持っていない方はセットアップしておいてください。STEPNと共有にしたい場合には、シードフレーズをインポートしてウォレットを作成する必要があります。
送金元(Source)をPolygon、送金先(Target)をSolanaに指定し、送金するトークンをUSDCに指定します。
USDCの下にアンラップ先のトークンと交換できるDEXへのリンクが表示されていますので、そちらも別タブで開いておきましょう。ここでは「SAVER」と「JUPITER」が表示されていますね。
Amountに送金する量を入力し、NEXTから進めてください。
CONNECTをクリックし、Phantomを接続してください。MunualPaymentはそのままにして、NEXTをクリックします。
ワームホールでトークンを使用する許可をするため、APPROVE xxx TOKENSをクリックし、その後表示されるTRANSFERをクリックします。合計2回のトランザクションをだします。
途中で上記のような確認画面が出てきます。受け取るのはUSDCそのものじゃないからラップされたトークンとアンラップされたネイティブトークンをswapして、という注意書きです。CONFIRMをしてください。
トークンが送金先に到着したら、Redeemして受け取ります。何回かPhantomのポップアップが表示されるので、承認し続けてください。
この時受け取ることのできるのは、ラップされたトークンです。PolygonからUSDCを送っていればUSDCpoですし、Ethereumから送っていればUSDCetとなります。送金元のチェーンによってトークンの名前が異なります。
最後にDEXでUSDCpoをUSDCやSOLなどに交換すれば完了です。今回はJUPITERを使っています。直接SOLに変えてもOKです。
これでPolygonからSolanaに資金を持ってくることができました。取引所からSolana宛の送金が詰まることは多いですが、EthereumやPolygonはすぐに出金できるケースが多いのでgas代の安いPolygon経由で試してみるといいでしょう。
ワームホール(Portal)でRedeem前に画面が消えた場合の対処方法
Redeemする前に画面を閉じてしまうと、初期画面に戻ってしまいRedeemするボタンが消えてしまいます。そうした場合には、Redeemタブから送金元のチェーンを入力し、ワームホールへTransferしたトランザクションを入力します。
その後RECOVERをクリックすると、Redeem画面が復活します。
まとめ
ワームホールの使い方を紹介しました。EVM同士のブリッジと違って、DEXでのスワップが必要な分だけ少しややこしかったと思います。
ワームホールを使えるようになっておくと、取引所からSolanaへの資金の移動がやりやすくなります。ぜひ使ってみてくださいね。