LayerZeroのブリッジ「Stargate」を使ってみよう

StargateはLayerZero上に構築されたブリッジサービスです。Stargateを使うことで異なるチェーン間で資金をやり取りすることができます。

Stargateが利用しているLayerZeroは、チェーンを跨いで情報をやり取りする技術です。チェーンを跨いで発行・移行することのできるOmunichainNFTが一時期話題になりました。

この記事では、LayerZeroの説明も交えつつStargateの特徴や使い方を紹介していきます。

LayerZeroとは

まずはStargateの土台となっているLayerZeroについて簡単に説明します。

ブリッジとは資金そのものがチェーンを跨いで移動するサービスではなく、あくまで情報に齟齬がないように情報をやりとりする技術です。LayerZeroはこの「情報をやりとりする技術」の部分に該当します。

情報のやりとりに欠陥や不正、トラブルがあると、情報のやり取りがうまくいかず、結果としてブリッジにも問題が生じます。

例えば、ブリッジには中央集権的取引所(CEX)を介してブリッジする方法がありますが、取引所の意向で突然出金の停止・遅延が発生することもあります。分散型取引所(DEX)を介したブリッジは、DEXの持つ仕組み(ブリッジ先とブリッジ元の流動性プールなど)が単一障害点となり、ハッキングされるリスクがあります。

LayerZeroでは、チェーン間でやりとりする途中にRelayerとOracleの検証が入ります。Oracleに不正や問題があったとしても、Relayerが情報のやりとりを差し止めてくれる仕組みとなっています。

ブリッジからすると、チェーン間でのやりとりにおける中間の信頼性を担保する仕組みをLayerZeroに任せることができるため、複雑かつ脆弱性の許されないコントラクトを実装することなくクロスチェーンアプリケーションを構築することができます。

このようにして構築されたアプリケーションがStargateというわけです。

Stargateとは

先述の通りStargateはLayerZero上に構築されたブリッジサービスです。基本的な使い勝手は他のブリッジと変わりありませんが、手数料体系が少し特徴的です。

  • プロトコル手数料
  • リバランス手数料
  • LP手数料

プロトコル手数料は、Stargateを利用したときにかかる手数料です。プロトコルのトレジャリー、ガバナンストークンであるSTGをロックして得られるveSTGホルダー、流動性プロバイダーに分配されます。

リバランス手数料は、ブリッジの残高に対して補充する方向の取引にはインセンティブを与え、使い切る方向の取引から手数料をとる仕組みです。使い切る方向の取引高が大きいほど手数料も増えるため、取引を思い止まらせる効果があります。

LP手数料は、ブリッジとスワップを同時に行う際に発生します。普通にDEXを使用した場合のスワップ手数料だと思ってください。

ちなみにSTGのブリッジには各種手数料がかかりません。

2022年9月時点で対応しているチェーンはこちら。

対応している通貨は、ETH、USDT、USDC、BUSD、ガバナンストークンであるSTGです。

Stargateの使い方

ブリッジをする方法

ブリッジはTransferのタブから行います。送金元・送金先のトークンとネットワークを選択し、数量を入力します。

You will recieveの欄には、ブリッジ先で受け取れる予定の数量が表示されます。各種手数料も確認して問題なければトランザクションを実行します。

Stargateは即時出金なので、トランザクションが通れば送金先のチェーンにトークンが届いているはずです。ラップなどの工程をはさまず、ネイティブトークンをやりとりしているので、ブリッジ後に必要な作業もありません。

流動性提供をする方法

Poolタブからは、トークンを預けて流動性提供をすることができます。流動性提供して受け取ったLPトークンをさらに預けることでSTGをファーミングすることができます。

ファーミングの利率はSTGの価格次第ですが、それほど高くないラインです。

まとめ

LayerZero上に構築されたブリッジサービス「Stargate」を紹介しました。

今はEthereum L2やEVMとのブリッジがメインですが、今後はsolanaやAptosなどとも接続される予定とのこと。使い勝手がよくなってきそうですね。

タイミングによってはHopProtocolやcBridgeよりもいいレートでブリッジできることもあるので、今後選択肢の一つとして入れてみてはいかがでしょうか。

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