SUDOSWAPの使い方|NFTのAMMで取引してみよう

NFTの購入はOpenSeaやTofuNFT、MagicEdenなどで1点ずつ選んで購入する人が多いと思います。出品する時にも1点ずつ価格を設定して出品していますよね。それに対してFTは、UniswapのようなAMM(流動性プールによって自動的に価格が決まる方式)で取引することができます。

最近のNFTコレクションで主流となっているPFP(プロフィールに設定するような画像)は、レアリティの低いコモンがフロアプライスを形成し、数も多いことから取引ボリュームの主体となります。

Sudoswapでは、このフロアプライスを形成するゾーンに注目し、NFT対FTの流動性プールを作ってユーザーが取引できるようにしています。プールがあれば、NFTとFTを即座に取引することができるため、レアリティを気にせず取引する場合にはとても便利です。

Sudoswap最大の特徴は、自分でプールを作れること。NFTが売れた時の価格変化や手数料をあらかじめ設定してプールをつくり、それを使って取引することができます。後ほど説明しますが、指し値注文のように使うこともできます。

この記事では、Sudoswapを実際に使ってみながら仕組みを紹介していきます。

Sudoswapで取引してみる

取引したいコレクションページにいくと、上図のようになっています。購入したい場合には、「Buy」タブから欲しいNFTを選択すると右側のカートに入ります。複数選択も可能で、最後に「sudo swap」をクリックしてトランザクションを通せば買うことができます。

SweepMode(まとめ買い機能)も実装されており、「安い方から10個買いたい!」「5ETH分まとめ買いしたい!」といった場合には「SweepMode」のボタンからまとめてカートに入れることができます。

売却したい場合には「Sell」タブから、売却したいNFTを選択して「sudo swap」をクリックしてトランザクションを通します。

基本的にはフロアを形成するNFTへのオファーに対して取引を行うことになるため、レアリティの高いNFTを売却することには向いていません。

Sudoswapのプールをつくってみる

プールの概要

Sudoswapはユーザーが作った複数のプールから成り立っています。それでは、Sudoswapの仕組みを理解するためプールを作る流れをみていきましょう。

Sudoswapのプールは、売却してもいいNFTとNFTの購入にあてたいETHのいずれか一方または両方をデポジットしてつくります。

  • NFTをデポジット→NFTを売却したい
  • ETHをデポジット→NFTを売ってもらいたい
  • NFTとETHをデポジット→NFTを売却したいし購入したい

取引価格はプール作成者が決めることができ、スタート価格とNFTが売れた・買った場合の価格変動をパラメータとしてあらかじめ決めておくことができます。

例えば、NFTを売却したい場合には、1つ目のNFTは0.1ETH、2つ目は0.12ETH、3つ目は0.14ETHといった形になります。NFTを購入したい場合には、1つ目は0.1ETH、2つ目は0.95ETH …のように設定可能です。

では、実際にプールをつくってみます。

NFTを購入したいプールをつくる

「Create New Pool」→「Buy NFTs with tokens」と進みます。

購入するためにコントラクトにデポジットするトークン(現在はETHのみ対応)と購入したいNFTを選択します。

設定項目を入力します。

  • StartPrice:1つ目のNFTを購入したい金額
  • BondingCurve:価格変動曲線。Linear:線形、Exponential:指数。
  • Delta:価格変動曲線のパラメータ
  • If you wan to buy:購入したいNFTの枚数

これらを入力すると、下に価格シミュレーションのグラフが表示されます。

あとは、ページ下部の「NextStep」をクリックしてプールを作成すれば完了です。

このパターンでは、ETHのみデポジットします。購入したNFTはプールには入らずに、直接ウォレットに届きます。

イメージ的には、コレクション全体に対してなんでもいいから売ってくれというオファーを段階的にだしていくプールです。ですので、OpenSeaのコントラクトオファーを使えば同じようなことはできます。

NFTを売却するプールを作る

先ほどと同じ画面で「Sell NFTs for tokens」を選択します。

設定項目も先ほどとほぼ同じです。購入したいNFTの数量の代わりに売却したいNFTの数量を入力します。

異なる点としては、NFTを売却すると徐々に価格が上がっていくということ。(Deltaを0にすれば同じ価格で売却可能ですし、値をマイナスにすれば売れるほど安くなっていくようにもできる)

デポジットするNFTを選択後、Approveしてデポジットすればプールができあがります。

このパターンでは、NFTのみをデポジットします。

NFTの売却と購入の両方をするプールをつくる

「Do both and earn trading fees」へ進みます。

今回は「Fee Amount」という設定項目が増えていますね。これはこのプールに対して第三者がNFTを売却した時にあなたが受け取る手数料のことです。

売却されたNFTはプールに残り、第三者が購入できる状態になります。あなたのプールに対して取引が活発に行われれば、それだけ手数料が入ってくるというわけです。

プールの確認

プールをつくったあとは「YourPools」から確認することができます。このプールのリンクを送り、「DirectPoolSwap」を選択してもらうと、このプールに対して直接取引をしてもらうことができます。

プールのオーナーであれば、「Deposit」や「Withdraw」から資産の追加・引き出しを行うことができます。

Editからは価格やSwapFeeを変更することができます。現状はOpenSeaがマーケットの主体なので、マメに変更していかないと取引されている価格帯から外れてしまうこともあります。

Sudoswapはロイヤリティがクリエイターに入らない

Sudoswapはプロトコル手数料が0.5%で、それにプールオーナーのSwapFeeが上乗せされた分がNFT売却時のトータル手数料となります。

OpenSeaで設定されているロイヤリティはSudoswapでは機能しません。そのため、クリエイターにロイヤリティが入らないという課題が生じます。

クリエイターへの還元を考慮するのであれば、素直にOpenSeaを使う方が良いでしょう。

個人的には、流動性を上げるためにコレクションの運営がSudoswapにプールを作ってくれるとSwapFeeが実質的なロイヤリティになっていいのになと思います。

まとめ

NFTのAMMであるSudoswapについて紹介しました。

NFTの流動性を上げるためのプロトコルとして、取引高も増えてきており注目度の高さが窺えます。

プールを実際に作ってお試しする場合には、想定していない価格で大事なNFTが売れてしまったり、不必要に高音掴みをしないようご注意ください。

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